洗濯できるスーツでクリーニング代節約!【連載第31回】

コラム312008年の春、紳士服業界に一大センセーションを巻き起こした「自宅で洗濯出来るスーツ」
クリーニング店に出さなくてもシャワーまたは自宅の洗濯機できれいに洗えて、アイロンもかけないのにパリッと仕上がるという信じられないような商品ですが、実際に購入して洗ってみた人からの「大満足」という口コミがどっとあがり、あらゆる会社から続々発売されました。

翌年には女性用のスーツも発売され、これがまた大人気
男性用よりも女性用の売り上げのほうが多い店もあるという話です。
たしかに女性のほうが身だしなみを気にしますし、暑い最中の就職活動で汗をびっしょり吸った臭いスーツを着ていては「採用されなくて当然」とマイナス思考になって、積極的にアピールできなくなってしまうかも。

洗濯しても型崩れしない!洗えるスーツ

さてこの「洗濯出来るスーツ」ですが、なぜ洗濯しても縮んだり形崩れしないのでしょう。
以前は洗えるスーツといえば、縮みやすいウールではなくポリエステル100%またはポリエステル主体のものを生地に使っていたのですが、最近では技術が進んでウールの生地でも洗えるようになりました。なぜウールでも洗えるのかというと、生地の表面に特殊な溶剤を塗布して、生地をコーティングしてあるそうです。またひだや折り目が洗濯しても取れないのは、シロセット加工というウールに効果的な技術を使っているからです。このように技術の進歩によって、自宅の洗濯機でも洗えるスーツが生まれたのです。

クリーニング代もかからず、今や価格も1万円を切るものも出て来たのですごくお得ですよね。

注意点さえ守れば、クリーニング代を大幅カット!

ただしこの洗えるスーツは、洗う際に守らなければいけないことがあります。

形を整え、ネットに入れる
スーツにはボタンをかけず形を整えた上に、こちらも形を整えたスラックスを三つ折にして胸の上に置き、袖と上着の下のほうをたたんで重ねます。
その形をキープできるようなサイズのネットに入れて、ファスナーをしっかり閉じて洗濯機の壁に沿って置きます。絶対にネットなしや形を整えないまま洗うことはやめて下さい。

水温と、洗剤にも注意
そして水温は40度以下、洗剤は中性洗剤(エマールやアクロンなど)を使い、漂白剤や柔軟剤は使ってはいけません。水流も「弱」や、「手洗い」「ソフト」のコースを設定し、脱水は本当に短く、15秒から1分までです。

アイロンは不要です
干し方も上着は肩幅に合ったハンガーにかけて、スラックスは腰の部分をはさむハンガーにかけて日陰干にします。この際に折り目を揃えて「パンパン」と手で軽く叩いておけばアイロンをかける必要もありません。

クリーニングって、働いている人は中々足を運べない人が多いのではないでしょうか?
そんな時に洗えるスーツがあれば、汗を多くかく夏場も快適に過ごすことが可能です。何より節約にもなるので大活躍する事間違いなしですよ^^

【2013年4月4日 14時00分】