その衝動買いちょっと待った!投資消費浪費を見極める【連載第36回】
「衝動買いをなくすには、家計簿をつけるといい」
というのはよく聞く話ですが、
でも「家計簿をつけても衝動買いがなかなか減らない」というのもまたよく聞く話です(笑)
たしかに家計簿をつけることで同じ品物でも最安値が把握できたり、「これはつい3日前に買ったはず」と覚えがよくなって在庫があるのにダブって買うことは少なくなります。
でも、思ったほど余ったお金は発生せず、節約はなかなか出来ません。
それはなぜか?
実は使ったお金を見返す際に、単に「出費」とひと括りにせず
「投資」か「消費」かそれとも「浪費」なのかを見極め、仕分けることが大切なのです。
仕訳その1「消費」とは
例を挙げますと「消費」は絶対必要な出費です。
家賃・食費・光熱費など。
これらの中にも当然無駄な部分は出てきますが、いったんは大きくまとめます。
家計簿を数ヶ月つけていれば平均がわかるので、その金額を入れてもいいでしょう。
仕訳その2「浪費」とは
次に「浪費」ですが、
衝動買いで買った品物はたいがいここに入ります。
食事を作るのが面倒になったからと出来合いのお弁当を買ったり、外食してしまうのも浪費といえます。
仕訳その3「投資」とは
そして「投資」ですが、
これは仕事に必要な知識や資格を得る為の本代や研修受講費、また家を買うための貯金なども将来への投資ですね。
3つに振り分け、「浪費」を減らすことが節約につながります
まずはこの3項目に出費を振り分けてみて、
最初から「浪費」と見なせるものは来月からはできるだけ買わないようにします。
そして「消費」に入れたものでもよく内容を見て行けば「浪費」かもしれないものがあります。
食材も正規価格で買わず安い時に買って小分け冷凍保存しておくとか、固定費と思ってる通信費なども契約を見直せば安く出来ます。
そして会社がらみの飲み会、これは仕事も絡むので「投資」と言えなくもありませんが、単にストレス発散のためのお酒で愚痴の言い合いで終わるなら、「浪費」ともいえます。
しかも泥酔してタクシーで帰ったり、サウナやカプセルホテルに泊まるなどになれば完全に無駄遣いですし、体調を崩して休めば「損」にもなります。
同じ穴の狢同士で泣き言を言うよりも、自分が尊敬する上司や取引先の人などと食事しながら様々な会話をすれば、仕事にも自分の人生にもプラスになって、大きな「投資」になるかもしれませんね。
「浪費」はなくして「消費」や「投資」から、
いったいどれだけのものを生み出せるかを意識することが、お金をうまく使う秘訣ともいえましょう。
【2013年6月20日 14時10分】