消費税増税前に買っておくべき買い物リスト【連載第13回】

消費税増税消費税率は2014年4月に8%、
15年10月に10%に引き上げられることが閣議決定されました。
5%でもきついなと思っているのに、
倍の10%なんて想像するだけでも恐ろしいですよね。

消費税は高い商品ほど当然ですが税額も高くなりますから、
高額商品である「土地」「住宅」「車」などは「買っておくべきリスト」に入るでしょう。

なかでもやはり人生最大の買い物である「家」ですが、消費税増税前に思い切って家を買っておくべきなのでしょうか。

「家」は増税前に買っておくべき?

まず最初に知っておくべきことは、
土地には消費税がかからないので、土地だけを買う場合はあまり影響がありません。

そして「家」ですが、実は消費税増額前だけでなく、住宅ローン金利UP前、様々な補助金制度終了前とかいろんな要素を理由にして、住宅業界は必ずキャンペーンを行います。

「早くしないと大きく損をなさいますよ」「今ご契約頂ければ安くなるだけでなく、
「こんな設備やサービスもついてきます」というのは常套文句。
これらのトークに乗せられて契約する人も確かに多いのですが、その後で結構後悔している人も多いというのがまた事実なのです。

というのが、住宅業界はこうした「駆け込み需要」が終わると、前倒しした分一気に契約数が減るわけですから、どこの会社も契約数ががくんと落ち込みます。
むしろその後で契約してくれそうなお客さんが喉から手が出るほど欲しいのです。
もっとも毎度のことなので、駆け込み需要の翌月は「仕方がない」と経営陣も大目に見てくれます。

しかしその翌月、
さらに4半期の〆になる翌々月になると「何が何でも契約を取って来い」と発破をかけるのが常です。
となるとたとえ大幅な値引きをしてでも、契約してくれるお客様を大歓迎します。

結果、消費税がアップする前よりも安く家を買うことが出来る可能性が高まるのです。
これは「車」でも結構いえることなので、駆け込み需要の後が値引きされやすいですよ。

「駆け込み需要後」が狙い目

そしてこれはどこの住宅メーカーでも言えることですが、契約者が多い時期に商談をすると営業も忙しいので結構対応がおろそかにされます。

さらに工事が始まっても同時期に工事をしている家が多いわけですから、現場監督も何件何十件と掛け持ちになってしまい、なかなか目が行き届きません。
大工さんの態度が悪かったり工事がずさんになったりと、クレームも発生しやすいのです。

その点こうした繁忙期をずらして商談?契約をして工事をすれば、会社側も余裕が出来るので対応も安心できるのです。
ですから家を買う場合は必ずしも「駆け込み需要」が得とは限らないのです。

事前によく住宅メーカーの資料を集めたり口コミもチェックしておき、こうした駆け込み需要の翌月から営業マンと話をしだして、その翌々月の月末に契約、という流れが一番値引きをしてもらいやすいということ、覚えておかれるといいでしょう。

【2012年10月10日 11時24分】

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