【身近な金融犯罪】ATMに仕掛けられる、精巧なスキミング機に要注意!

金融犯罪3キャッシュカードやクレジットカードを盗まれた上
スキミング(磁気カード読取り装置を使って、カード内の情報を盗む)
によってカードを偽造され、
不正にお金を引き出される被害は今までもありましたが、
さらに巧妙な手口による犯罪が行われていることがわかりました。

それが「ATMへのスキミング機設置」です。
利用者はまさかこんな所に
スキミング機器が設置されていると思いませんから、知らぬ間に被害にあってしまうのです。

ちょっと待って!そのカード挿入口は大丈夫?

2013年2月28日にセブン銀行が公表した情報によりますと、
東京都新宿区にあるフィットネスクラブ内に設置されているセブン銀行の
ATMのカード挿入口部分に、
本来のカード挿入口をカバーするような形でスキミング装置が取り付け
られていました。

そのスキミング装置の形状が、
カード挿入口と非常によく似ている精巧な作りであったため、
利用者はまったく疑わずカードを差し込み、
ATM本体に挿入と同時に情報を読み取られてしまったというわけです。

しかもATMの横にはパンフレットケースを装ったカメラ内蔵の箱が取り付けられており、
暗証番号を入力する様子を盗撮することで暗証番号までも同時に盗み取られてしまうという、
実に巧妙な手口だったのです。

この精巧なスキミング機は、他のセブン銀行のATMにも取り付けられており、
また気づかれないうちに同様の手口で他のATMにも仕掛けておき、
データを盗んだ後に装置を撤去したかも知れないことを考えると、
一体どれだけの情報が盗まれたかは定かではありません。

類似手口も増えています!

また、類似の手口としては、
スキミング能力はない偽造カード挿入口を設置し、
挿入するとカードが偽造カード挿入口内で固定され、操作が出来なくなるようにする手口もあります。

故障ではないかと疑う利用者を助けるふりをしながら
「暗証番号を入力してみると動くかも」と目の前で暗証番号を入力させそれを盗み見
やはり動かないと「店員に言ったほうがいいですね」と利用客をレジに向かわせたすきに
偽造挿入口をこっそりとはずして、中に残ったカードを持ち去るというものもあります。

対処法は、カード挿入前に「まず疑う」

対処法としてはATMの挿入口付近に継ぎ目など怪しい部分がないか
カメラを仕掛けられそうな箱など余計なものが設置されていないかをよく確認すること。

そしてカードが出てこなくなってもその場を離れず、
大声またはインターフォンなどでスタッフを呼ぶ(身分証明を確認すること)。
見えるように暗証番号を入力しない

といった対処が必要ですが、
こうした手口は次々と巧妙で新たなものが出てくるので、
警察や金融関係からの注意喚起情報も常にチェックする必要があります。