【身近な金融犯罪】キャッシュカードの盗難注意!

金融犯罪2キャッシュカードと暗証番号によるATM操作は、
もともと本人確認のための手段でもありました。

しかし、現在ではキャッシュカードの情報を盗む、
そして暗証番号を入手することで
どんどん他人が不正使用できている現実があります。

キャッシュカードには黒い線の部分がありますが、
これは磁気帯といって口座番号などのデータを磁気情報によって記録してある部分です。

このデータはカードリーダーという機械で簡単に読み取ることが出来るため、
カードの複製をすることも可能です。

たとえばお店で酒を飲んで酔っ払っている時などに財布をすられ、
キャッシュカードの磁気情報を読み取られた後にそっと財布ごとポケットに戻されたりしていれば気がつきません。
気づいた時には銀行の預金がすっからかんにされているという場合もあるのです。

でも、<暗証番号>は分からないから安心でしょ?

「キャッシュカードは複製できても、
暗証番号はわからないはずでは」と思われるでしょうが、
多くの人は財布の中に自分の身分証明や個人情報を記録してあるアイテムを一緒に入れているものです。

運転免許証、健康保険証、会員証や社員証etc…。
財布をすり盗った際に、
そうしたアイテムもコピーあるいはカメラで撮影しておくなどして、
暗証番号に使っていそうな数字を推測するのです。

電話番号、誕生日、住所の番地や部屋番号、車のナンバーなどです。
こうしたわかりやすい暗証番号はお年寄りに多いし、
中には「すぐ忘れるから」とキャッシュカードにマジックで暗証番号を書き込んでいる人もいます。

そのようなわけで、
キャッシュカードと暗証番号はいともたやすくロックをはずされてお金を奪われてしまうのです。

必ず<他人に予測されない>暗証番号を付けましょう!

こうした被害を防ぐには暗証番号は他人から推測されやすいものを避けて、
下記のような対策をする必要があります。

自分しかわからない組合わせにする
定期的に暗証番号を変更する
個人情報に関するものをキャッシュカードと一緒に保管しない

もし、誕生日や電話番号などで登録している人が居たら、
すぐにでも変更しておくことをお勧めします。

また、最近ではデータを読み取ることが困難な
ICチップを内蔵したカードに移行しつつありますので、
自分の取引銀行がICチップ内蔵カードに対応しているならカードを切り替えてもらいましょう。

また、気づかない間に盗難被害にあっていないかどうか、
こまめに通帳記入や残高照会をして不審な出金がされていないかチェックしましょう。

もしもキャッシュカードの盗難・偽造に遭った(かもしれない、を含めて)場合は、
直ちに取引銀行に連絡しましょう。
キャッシュカードの引出し停止登録が行なわれ不正引出しを防止することができます。