急増中!「振り込ませない」振り込め詐欺にご用心

オレオレ詐欺息子の名前を騙って銀行口座にお金を振り込ませる、
振り込め詐欺」または「オレオレ詐欺」はかなり世に知られ、銀行など金融機関でも係員が多額の振込みをしようとする人に積極的に振込みの理由を尋ね注意喚起をしたり、ATMでは詐欺の犯人からの指示を受けないように携帯電話を使用を制限するなどの対策を取るようになりました。

しかし、詐欺師たちはこうした対策に新たなる手段を考え出したのです。それが「振り込ませない」詐欺です。
今やこの手法が「オレオレ詐欺」のなかで約半数近く占めてきています。

振り込ませない振り込め詐欺とは?

この詐欺手法の前半部分は「オレオレ詐欺」とよく似ています
息子を騙って「会社のお金を使い込んだ」「交通事故の示談金を請求された」「株で大損をした。闇金に頼らなければ生活していけない」などと何がしかの大金が必要になった理由を延べます。

この後、オレオレ詐欺と違うのが、その後銀行口座に振り込ませるのではなく「自分が取りに行くからお金を渡して欲しい」などとあらかじめ訪問する約束をするのです。

そして約束間際になって「自分は行くことが出来なくなったので、信頼できる友人に取りに行かせる」「会社の同僚が替わりに行く」または「金を支払わなければいけない相手の人が直接取りに行く」などと、息子が行かなくても済むようにするのです。そしてまんまと金を騙し取っていくというわけです。

キャッシュカード受取詐欺にも注意!

振り込ませない詐欺にはこの他にも「キャッシュカード受取」詐欺もあります。
これは警察官を騙った人間が「貴方の銀行口座が悪用されていることがわかりました。新しいキャッシュカードに変更しないとこのまま口座が凍結されてしまいますので、すぐに銀行協会の職員がキャッシュカードを受取に参ります。その際。カード変更に必要ですので暗証番号も職員に伝えてください」と言うのです。
そしてキャッシュカードを受取り、暗唱番号を聞き出した偽職員はまんまとATMで現金を引き出し奪ってしまうのです。

怪しいな…と思ったら、事実の確認を!

これらの「振り込ませない」詐欺対策は、やはり当の本人に事実を確認することが一番です。
「変った」と言われても前の携帯番号にかけたり、自宅や会社にかけて確認しましょう。また警察からの電話と言っても信じず、所轄署と担当者名を聞いて代表電話からかけ直してみることが大事です。何よりも自宅までカードや暗証番号を聞きに来るなんていうことはありえません。

被害層は高齢者が多いので「銀行まで出向くのは大変でしょうから…」とか気遣うふりをして家まで来ると見せかけます。銀行口座に関する手続きは窓口でないと無理ですので覚えておきましょう。