【ネットを使った犯罪】スパイウェアによる犯罪って何?

フィッシング詐欺「スパイウェア」という、なにやら怪しげな単語をご存知でしょうか。

これはコンピュータのプログラムであるソフトウェアの一種で、パソコンに保存されている情報やキーボードから入力した文字の履歴などを転送したり、正規のURLを入力しても別のサイトにアクセスしてしまうような働きがあるのです。

こっそりと情報を盗んだり陰謀によって相手を騙す…そんなところからスパイウェアと呼ばれています。

このスパイウェアによって、貴方のパソコンからIDやパスワード、銀行口座の暗証番号などの大事な情報がどんどん盗まれてしまっている可能性があるのです。

まず、スパイウェアはどのようにしてパソコンに入り込んでくるのでしょうか。

【偽メールで送られてくる】

よく使うショッピングサイトなどからのメールを装い「お申し込みになられた商品の詳細をお届けしますのでご確認下さい」などと指示して添付ファイルを開けさせます。するとパソコンにスパイウェアがインストールされてしまいます。

【無料ダウンロードに紛れ込む】

無料でダウンロードできる便利なソフトウェアと一緒にスパイウェアも仕込まれていることがあります。この場合は意識せずにダウンロードしてしまうのでいっそう危険です。

【見るだけでもインストール】

中には特定のホームページを閲覧するだけで、スパイウェアがインストールされてしまう場合があります。 これも気づかないままで過ごしてしまうので、どんどん情報が盗まれているかもしれません。

こうして気づかない間に盗まれた個人情報によって、預金が引き出されていたり、勝手にクレジットカードで買い物をされていたり、アカウントを乗っ取られて詐欺に利用されているかもしれないのです。

このようなスパイウェア絡みを守るには、不審なメールや心当たりのないメールに付いている添付ファイルは絶対に開いてはいけません。

また、信頼性の乏しいホームページにはたやすく近づかないことです。
そしてIDやパスワード、暗証番号を入力する必要がある場合は、必ずページがSSL通信によって暗号化されているかどうかを確認するようにしましょう。

そしてOSやブラウザは更新を行い、最新の修正プログラムを適用するようにしましょう。
スパイウェアに対応できるアンチウィルスソフトを利用するのもおすすめです。
もしも「おかしい。お金が減っている」などと不審に思った場合はすぐに警察や取引銀行に相談しましょう。