儲け話には裏がある!投資詐欺
「うまい話には裏がある」
ということわざは昔から言われているにもかかわらず、
なぜか「この話は大丈夫」そう思ってしまう。
だから詐欺にひっかかってしまう人が絶えないのです。
最近、
特に多いのが「未公開株」取引を装った投資詐欺です。
「この株は上場されたら絶対あがるから儲かる」
「今しか手に入れることが出来ない」
という心理をつついて、見事お金を騙し取ってしまうのです。
それではそんな投資詐欺の実例をご紹介しましょう。
突然の「証券会社」を名乗る電話には要注意<投資詐欺の手口>
ある日、突然証券会社を名乗る電話が入り
「○○社が今度株式上場することになったのですが、今なら未公開株をお得に購入することが出来ます」と勧誘されます。
断るとその場はすぐに引き下がりますが、
数日してその証券会社から、
未公開株をすすめた○○社についてのパンフレットが送られてきます。
そこには○○社がいかに期待できる有望株候補かということが謳われています。
そこに再び例の証券会社から電話が入ります。
「先日はどうも。ご辞退されましたが、やはりこれはおすすめの株ですので、よかったらご検討いただけないかと思いまして、資料だけでも送らせてもらったんです。いかがでしょうか」
とあくまでも丁重に勧めます。
この時も強引な売りつけはせず、答えは出なくても引き下がります。
するとしばらく後に、
別の証券会社を名乗る電話があり
「○○社の未公開株をお持ちではありませんか?
あれは将来値上がりします。お持ちでしたら今高く買い取らせていただきますので」
という申し出をされるのです。
第三者からそうした評価を出されるとやすやすと信じてしまい、
また目の前の儲け話に目がくらんでしまうものです。
そして最初の証券会社に連絡をして、
○○社の未公開株を購入し、買い取りの連絡を待つのですがもちろんそんな話は嘘。
そして未公開株も偽物、○○社も架空の存在で、
購入させた証券会社も買取を持ちかけた証券会社も連絡がつかなくなってしまうのです。
これもまた元から存在しない証券会社で、詐欺のグループによる劇場型犯罪なのです。
金融庁を名乗ることもあります。
このほか、買取を申し出る証券会社の替わりに金融庁を名乗って
「最近、未公開株がらみの詐欺事件が起こってますが、おすすめされたその○○会社は実際に上場予定ですし、しっかりしたいい会社ですよ」
と"金融庁のお墨付きなら大丈夫"と思わせて購入させるという手法もあります。
注意しなければいけないのは、
今まで取引のない証券会社から未公開株の購入をもちかけられることはまずありませんし、
未公開株自体が登録を受けた証券会社以外の売買は原則無効、また広告や勧誘も違法なのです。
こうした電話や訪問等があった場合は、金融庁の金融サービス利用者相談室か、
最寄の警察、また消費生活センターの消費者ホットラインに相談してください。
■ 金融庁「金融サービス利用者相談室」:ウェブサイトhttps://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/
■ 消費者庁「消費者ホットライン」:ウェブサイトhttps://www.caa.go.jp/soshiki/caa/contact.html