エアコンはオンオフのときが一番消費電力が高い!【連載第02回】
節電が叫ばれている中、暑くて仕事にならないからとエアコンを使っているのが何だか申し訳なくて、うちの会社では出勤して間もない時間帯はエアコンはつけません。
でも人数が揃ってきて、外気温も上がって来る10時をめどにエアコンのスイッチをオンにします。
その後12時になったら外食に行く人も多いので、エアコンのスイッチはオフにします。
お弁当を食べる人もいるけれど、2時間エアコンを使っていたのでしばらくは涼しさがキープできますし人も少ないのでガマンできる範囲です。
でも外食組が戻ってくると人数分の体温による熱気もありますし、なにより暑いさなかの外から帰ってきた人が暑がるので、13時にはまたスイッチをオンに。
そして午後の休憩時間である15時には30分間エアコンも休憩させます。
就業時間の終わりである17時半にはエアコンは完全オフになり、残業する人は窓を開けたりして自然の風で涼もうとしますが、西側の窓から夕日が入ってくるので残業の間だけ人の席を借りて仕事する人もいます。
と、これだけこまめに節電に協力しているにも拘らず、なんと電気代は節電前より高かったんです!
これはびっくりでした。
実はエアコンの場合、頻繁にオンオフをするとかえって電力を使ってしまうんだそうです!
エアコンを起動させると最初の10分間くらいはパワーをすごく使って、早く室内気温を冷やして下げようとします。その後徐々に消費電力は落ちて、1時間で約半分のパワーになります。
その後も使い続けるとさらに半分に減ってゆくのですが、オフにしてしまうとまた一からフルパワーを使って冷やそうとするので、電力をどんどん喰ってしまうというわけなんですね。
だからエアコンはむしろ消すよりも使い続けるほうが節電になっている場合があるということです。しかしここで注意しなければいけないのは、ずっと使い続けても節電にならないケースがあること。
それは、
1)エアフィルターが埃で目詰まりしている場合
2)室外機の排出口を物などを置くことでふさいでいる場合
3)外気温の高さをさえぎる工夫をしていない場合
4)設定温度を低めにしている場合
です。
エアフィルターは2週間に一度は掃除しましょう。
約5%の節電効果がありますし、風量も1.5倍増加して冷房効果が高まります。
室外機から熱い空気を出すことが出来ないと、熱が室内に逆流してしまいます。室外機の周りには何も置かないようにしましょう。
暑い日ざしが室内に差し込むとそれだけ室内気温も上がってしまいます。
カーテンを引いたりよしずを立てたり、ゴーヤーや朝顔などのつる性植物をネットに絡ませて「緑のカーテン」を窓の外に作れば日差しを遮り、外気温の影響を防ぐことが出来ます。
エアコンの設定温度は28度が推奨されています。
しかしこの28度は「熱中症にならないギリギリの温度」とも言われていますので、体調不良の時は27度にするなど少しは臨機応変さが必要でしょう。
【2012年7月17日 18時46分】