信用情報機関とは

あまり知られていないのですが、信用情報機関といったものがあります。
これは、信用情報を管理している機関です。

この信用情報機関には個人の生年月日や住所などに加えて過去のキャッシング利用履歴や返済金額、そして延滞の有無や滞納情報が管理されています。

ここはクレジットやキャッシングなどお金に関する情報が全てまとめられており、全てのクレジット会社、キャッシング会社がアクセスして情報を得られるようになっています。
キャッシング履歴などの一部においては過去10年にわたって保存されるものもあります。

■ 信用情報機関の種類は?

全銀協】 https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
正式名称は全国銀行個人信用情報センター。銀行関連の銀行系クレジットカード、銀行系信用保証会社、信用金庫、農業協同組合、労働金庫などが加盟している信用情報機関となっています。

ここでは、1000円払うことによって、個人の信用情報を開示してもらうことが出来ます。
手続きは郵送のみとなり、開示される情報はローンの返済実績や契約内容、残高が残っている場合は、残高金額となります。また、過去に債務整理をしている場合は、それらの情報についても残されているので、自分が金融機関からどのように見られているかを知ることが出来ます。

CIC】 https://www.cic.co.jp/
正式名称は株式会社シーアイシー。日本クレジット産業協会、全国信販協会、日本信用情報センターの3社が一緒になって設立した信用情報機関で、銀行系以外の流通、信販会社、メーカー系クレジット会社が加盟しています。

CICでの情報開示料金は500円。インターネットによる郵送になると手数料は1000円となります。
この信用期間は主にクレジットカードカード会社の情報を取り扱っているので、開示される情報はクレジットカード払いの利用限度額と残高。キャッシングの限度額と残高となっています。
また、過去2年間の返済状況も開示されます。

JICC】 https://www.jicc.co.jp/
正式名称は株式会社日本信用情報機構
消費者金融、クレジットカード会社の情報を取り扱っている信用機関となっています。
クレジットカード会社の情報も取り扱っていますが、どちらかというと消費者ローンの情報が多く、消費者ローンの借入金額や残高。延滞の有無の情報があります。
1000円の手数料を払うことによって、情報開示をしてもらう事が出来ます。
情報の開示は、携帯電話、郵送、窓口と3種類から手続きが可能ですが、東京と大阪にある窓口へ直接行く場合は、開示手数料は500円となります。

<2012年10月現在の情報です。>

■ 信用情報機関が存在する理由は?

どうしてこのような機関があるのでしょうか。
それは、信用情報機関のようなお金の情報をまとめる機関がないと、お金に関してだらしない人、本来なればお金を借りられない人でも情報を偽ってお金を借りることが出来てしまうからです。

例えばAさんがA社で過去にお金を借りていたとしましょう。

返済は終わっているものの、毎月の様に返済おくれで、督促をしてようやく返してもらっていたとします。
キャッシング会社にとってはあまり良くないお客さんですよね。そして、今回Aさんが新しくB社の利用をするとしましょう。

B社の利用は初めてなのでB社にとってみると「この人はお金を返してくれるかがいまいち分からない」という状況です。でも、蓋を開けてみるとお金にだらしない人だった…となってしまいます。
これではB社はお金を貸したくない人に貸してしまいます。

こういった状況を避けるために、
他社の借入情報をクレジット会社・キャッシング会社で共有できる仕組みをとっているわけです。

信用情報機関の情報は、
キャッシング・クレジット審査のみに使われて、それ以外に利用されることはありません。

また、クレジット会社・キャッシング会社だけでなく、個人もこの機関に問い合わせをして、自分の登録情報を確認することが出来る様になっています。
自分の情報がどのように登録されているのかを知りたい方は、一度問い合わせてみると良いでしょう(ただし、個人の情報開示は有料となります)。